
先日、ダイナワンのタイルセミナーに参加してきました。
タイルの基礎知識から最新のトレンドまで学べる、貴重な機会です。
普段はどうしてもデザイン面ばかり見てしまいますが、
性能や製造方法を知ると、タイルの奥深さがぐっと広がります。
タイルを選ぶときに知っておくと役立つポイントのひとつが吸水率による性質。
大きく3つに分類されます。
〇Ⅰ類(磁器質)
硬質で、吸水率3%以下。
寒冷地でも使える強いタイルで、水まわりや屋外にも安心して使用可能です。
〇Ⅱ類(せっ器質)
吸水率10%以下。
内装壁に多く使われますが、性質によっては外装にも対応できます。
〇Ⅲ類(陶器質)
吸水率50%以下で内装壁専用。
発色が鮮やかで、アクセントやインテリア性を高める用途に向いています。
吸水率が高いほど湿気の影響を受けやすく、冬には凍害の恐れがあります。
逆に低いほど水に強く、汚れや変形が起きにくいのが特長です。
この吸水率は焼成温度によって変わります。
↑コークスⅡブラウン
高温で焼かれる磁器質は原料に近い落ち着いた色合いに仕上がり、
叩くと金属のような音が鳴ります。
↑ハンプトンティアナ チェリー
逆に低温で焼かれる陶器質は着色剤が分解される前に形が安定するため
鮮やかな色が出やすく、自由に色を表現できます。
また、吸水率の他にも施釉、無釉といった分類もあります。
先ほど紹介したハンプトンティアナは、釉薬と呼ばれるガラス質のコーティングを表面に塗布した施釉タイル。
一見、表面の艶から水に強いように見えます。
施釉タイル
しかし、施釉タイルには表面の水を弾く効果はありますが
タイルがもつ水に対する強さは素材(吸水率)で決まるため、
釉薬そのものがタイルの吸水率を抑えることはありません。
一方、釉薬をかけない無釉タイルは、素材そのものの質感を活かしたマットな風合いが魅力です。
無釉タイル
セミナーで印象に残ったのはタイルの成形方法。
押出成形と乾式プレス成形の2種類が多く使用されています。
押出成形の特徴は、厚みやリブ付きなど形の自由度が高いこと。
可塑性のある粘土を押出機で成形します。
一方の乾式プレス成形は粉末状の原料を高圧プレスして成形するため、
寸法精度が高く、平滑な面を成形することが可能です。
近年のタイルは、乾式プレス成形が主流となっているようです。
タイルは「吸水率」「施釉・無釉」「成形方法」の組み合わせによって、
多種多様な強度・形・色のものがつくられます。
フェイスでは、タイルを使ったリフォームプランをご提案する際、サンプルをご用意いたします。
実際に見て触れていただくことで、より理想のイメージが形にしやすくなります。
ぜひお気軽にご相談ください。
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